洋室から和室へリフォームするときのやり方や費用とは
かつて、部屋のリフォームといえば古い和室を洋室に、というイメージがあったかもしれませんが、近年は逆に、洋室を和室にしたいという需要も増えつつあるようです。その理由には、来客用に布団を敷きたい、高齢の親と同居することになった、こたつを使いたいなどのさまざまなものがあるようです。
加えて、そういった事情以外にも、洋室だけで和室がまったくない住宅に住んでいると、やはり和室の風情も欲しいなという思いから、リフォームを検討するケースも少なくありません。
何といっても、和室のメリットは応用が利くという点が挙げられます。畳ならラグマットなどがなくてもそのまま寝転がることも出来ますし、布団を敷くだけで寝室として使うことが可能です。また、急な泊りがけの来客があっても、布団さえ準備すれば機能をはたしてくれます。
畳の材質に用いられるのはイグサですが、天然のイグサは保温性や断熱性に優れた素材です。日本は高温多湿の土地ですので、気候に合った材料を用いた和室はまさに日本の住まいに適したものと言えるでしょう。さらに、小さな子供のいる家庭などで足音が気になる場合や、高齢者の転倒などに備えて、クッション性がある畳はリスク軽減にも役立ちます。
では、具体的に洋室から和室へのリフォームの方法を見ていきましょう。まず、フローリングを畳に変更するには、下地の加工をする必要があります。フローリングに比べて畳は厚みがあるため、加工をしないと扉の収まりが悪くなってしまうことがあるためです。フローリングをはがさずに、直接畳を敷いてしまうこともできますが、その分天井が低くなりますので、あまり良い方法とは言えないでしょう。次に必要なのが建具の変更で、洋室のものからふすまや障子に変えるケースが一般的です。ただし、隣がリビングなどの場合、調和も考えなくてはなりませんので、障子やふすまといっても洋室にも違和感のないデザインを選ぶと良いようです。
大掛かりなリフォームだと、仕切り部分の壁を撤去して開口部を広げ、和モダンテイストのふすまなどを設置するケースもあります。
リフォームするにあたり、工事期間がどれくらいかかるのかというと、建具の変更もおこなう場合で約3日から4日はみておくと良いようです。費用相場を見てみると、例えばフローリング6畳の洋室を和室にする場合で、約30万円程度と言われています。